大倉陶園プレミアムサロン工程
花暦12ヶ月 11月「紅葉遊び」製作工程
内藤忠治コレクション
花暦12ヶ月 11月「紅葉遊び」
デザイン制作工程
「花暦12ヶ月」シリーズは、
大倉陶園デザイナー内藤忠治が一貫してデザインを手掛けます。
11月「紅葉遊び(もみじあそび)」のデザインが生まれるまでの
過程の一部をご紹介致します。
内藤 忠治(ないとう ちゅうじ) 1975年に大倉陶園デザイナーとして入社し、デザイン室長などを経て、現在デザインアドバイザー、大倉陶園アートチャイナペインティングスクール講師を兼任しています。 |
「紅葉遊び」のためのスケッチ。 秋の自然の主役は、花ではなく紅葉した木々たち。 クリスマスも間近です。紅葉した葉を花に見立てて、美しいリースのようにデザインしました。 |
カップの内側に描くモチーフのアイデアスケッチ。 いくつかのデザインから、ススキを束ねて作られたユーモア溢れるフクロウに決定しました。 |
絵紙(デザイン画)の完成です。 この絵紙をもとにペインターが器に描いていきます。 花暦12ヶ月シリーズ11月「紅葉遊び」は、5月「花冠」と対になるデザインです。2つを並べたときのバランスも考えて配置します。 「花冠」商品ページはこちら |
製作工程
まず、カップに漆蒔きを施します。 漆蒔き(うるしまき)とは、漆(現在は合成漆)を接着剤として絵具を均一に定着させる方法です。気候などにも左右されやすい、熟練の経験が必要な技法です。 蒔きの工程① 漆の上に絵具の粉を蒔きます。 ※写真は、グリーンを使用した別の商品の工程ですが、11月「紅葉遊び」も同様の工程になります。 |
蒔きの工程② 筆や綿で軽く擦りながら丹念に染み込ませ、均一にならします。 |
蒔きの工程③ 写真右:絵具を蒔く前の、漆を塗った状態 写真左:絵具を蒔き終わった状態。 この後マスキングを剥がし、絵具の際を綺麗に仕上げ、一度焼成を行います。 |
カップ手描き工程① 手描きの工程に入ります。内藤デザイナーの絵紙をもとにペインターが器に描いていきます。 デザインと同じ絵になるように、色々な角度からよく見比べながら描き進めます。 |
カップ手描き工程② 1回目の焼成の後、再度絵付けを行います。ススキの穂の部分は特に細かく描き込んでいきます。 ドングリの帽子でできた丸い目が描かれ、一層かわいらしくなりました。 |
ソーサー手描き工程① カップと同じく、ソーサーもアウトラインを写した後、絵具を筆でのせていきます。 |
ソーサー手描き工程② 1回目の焼成の後、さらに描き込んでいきます。 1回目よりも色の濃さや鮮やかさが増しています。細部の描写を仕上げたら2回目の焼成に進みます。 |
カップ手描き1回目 |
カップ手描き2回目 |
ソーサー手描き1回目 |
ソーサー手描き2回目 |
カップとソーサーに金彩を施し焼成し、「紅葉遊び」の完成です。 |