大倉陶園 白磁完成100周年

白の器特集


大倉陶園の白磁は創立より3年間試行錯誤を重ねて1922年に完成いたしました。
以来その製法は職人から職人へ連綿と受け継がれ、
今も同じ製法で作り続けております。
「良きが上にも良きもの」をという理念のもと
色の白さ、磁器質の硬さ、肌のなめらかさを追求し誕生した白磁は、
皆様に愛され続け、お陰様で100周年を迎えることとなりました。
大倉陶園の白磁完成100周年を記念し、白磁の美しさを堪能いただける商品をご案内いたします。

初窯レリーフ マグ


1922年に初めて世に出ることとなった
大倉陶園の初窯品『白磁薄肉彫蓋付菓子鉢』をもとに、
マグに鳳凰と花をレリーフで表現いたしました。
白磁完成100周年を記念し、復刻したマグです。
「初窯レリーフ」 マグ


ジャネットホワイト マグ


流れるようなレリーフが美しい新作です。
白磁の美しさを堪能いただきながらも、日々の暮らしにお使いいただきやすい
電子レンジ・食洗機に対応したマグです。
ペアセットもご用意いたしました。
「ジャネットホワイト」 マグ
「ジャネットホワイト」 マグ ペアセット


ゴールドライン


金縁のみのシンプルなデザイン「ゴールドライン」は、凛とした気品を漂わせます。
白磁に金縁が煌きを添える静謐なデザインはお料理を最大限に引き立てることでしょう。
爽やかな朝に、お友達とのランチに、そして優雅なディナーにとシーンを選ばず、
どんなお料理、食器、テーブルにも合わせてお使いいただきやすい器です。
贈り物に、またご自身のために上質な一品をぜひお試しください。

「ゴールドライン (リムシェープ)」 一覧
ディナーやティータイムでのおもてなしにおすすめの、大倉陶園のスタンダードな形状です。


「ゴールドライン (クープシェープ)」 一覧
モーニングやブランチなど、日々の暮らしやカジュアルな席におすすめの形状です。


「ゴールドライン (その他のシェープ)」 一覧
レリーフ入りのカップや小皿、盛り皿、花瓶など様々な形状のアイテムがございます。
コーディネートの幅が広がり、より一層大倉陶園の白磁をお楽しみいただけます。


ホワイトマスターピース


美しく優雅な縁の形の『The Okura』の形状を使用したシリーズです。
1979年の大倉陶園創立60周年を記念して製作され、
今もなお愛され続けているデザインです。
お客様をおもてなしする時や記念日に。
金縁に子持線を施したシンプルなデザインと、リムがついたフォーマルな形状が、
テーブルを格調高く演出致します。
「ホワイトマスターピース」 一覧



― 大倉陶園の白磁について ―

大倉陶園 白磁の歴史

大倉陶園は1919(大正8)年「良きが上にも良きものを」という理念のもとに
大倉孫兵衛、和親父子により創立致しました。
その後、創立者たちが夢見た白磁の誕生までに試行錯誤を重ね、実に3年を費やしました。
1922年に完成した白磁の製法は、100年を超えた今も受け継がれ、同じ製法を守り続けています。
“色の白さ、磁器質の硬さ、肌のなめらかさ”を兼ね揃えた
理想の白磁を実現するまでのエピソードをご紹介いたします。

大倉孫兵衞

大倉和親

大倉陶園 初窯品
誕生物語
『白磁薄肉彫蓋付菓子鉢』(非売品)

創立当時、孫兵衛と和親は、すでに日本陶器合名会社(現在のノリタケカンパニーリミテド)・東洋陶器株式会社(現在のTOTO)・日本碍子株式会社(日本ガイシ)を設立し、 日本の近代セラミックス産業に不動の地位を築いていましたが、その成功に満足することなく、なおいっそう高品質な西洋陶磁器を製造する工場の設立を夢見ていました。 その夢を実現するために私財を投じて創立したのが大倉陶園です。
理想の白磁を開発するにあたり、大倉和親は以下の言葉を残しています。

実用食器の主眼は

一、美観のあること -装飾物ではない
二、清浄なこと -汚れっぽくてはいけない
三、使い途にあっていること -日常生活に役立てば必ず喜ばれる
四、堅固なこと -強くなくてはいけない

この四点であることを確信します。

創立から白磁の開発を始め、完成するまでに3年余りをかけることとなります。 磁器の性質を決めるのは、主に原料と焼成温度です。一般的には焼成温度を高くするほど磁器は硬くなり、結果として薄くても割れにくくなります。 その高温に耐え、なおかつ白さを有する原料を探し求めることとなりました。

原料3種
【カオリン(上側中央)】
【珪石(左側)】【長石(右側)】

この頃運良く国の機関も陶磁器の原料の調査をしていたことで、白く、高温焼成に適した「カオリン」を入手するに至ります。 国外の鉱脈の中から質の良いもの(鉄分の少ないもの)を採掘し選別した、最高級のものとなりました。 このカオリンを主原料とし、長石、珪石を加えて調合し、白磁を製作することとなりました。

温度については当時のフランスリモージュの焼成温度を参考にし、1460℃とすることになったといいます。 この温度帯は10℃上げるだけで莫大な燃料を必要とし、特殊な窯や原料の調合が必要となります。 そのため現在では1460℃という高温で焼成するメーカーは、世界で大倉陶園のみとなっています。

そして様々な方面からの研究を重ねた結果、1922年(大正11年)、念願の“色の白さ、磁器質の硬さ、肌のなめらかさ”を併せ持つ、 世に出る最初の製品『白磁薄肉彫蓋付菓子鉢』が完成しました。鳳凰を描く心に最高の美術陶磁器たらんとする矜持がうかがわれます。

現在の本窯(トンネル窯)
窯の中央部分で1460℃に達します。


こうして今から100年前に完成させた卓越した技術は綿々と受け継がれ、
以降全ての商品に同じ方法を使用し、 100周年を超えた現在も美術的価値の高い白磁を作り続けています。



白磁の製作風景(ムービー)

“色の白さ、磁器質の硬さ、肌のなめらかさ”を追求した
白磁の製造工程の一部をご紹介いたします。

「白磁ができるまで①」




「白磁ができるまで②」

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