大倉陶園プレミアムサロン工程

花暦12ヶ月 10月「白桔梗」製作工程



内藤忠治コレクション

花暦12ヶ月 10月「白桔梗」




素材

デザイン制作工程

素材

「花暦12ヶ月」シリーズは、
大倉陶園デザイナー内藤忠治が一貫してデザインを手掛けます。
10月「白桔梗」のデザインが生まれるまでの
過程の一部をご紹介致します。





内藤 忠治(ないとう ちゅうじ)

1975年に大倉陶園デザイナーとして入社し、デザイン室長などを経て、現在デザインアドバイザー、大倉陶園アートチャイナペインティングスクール講師を兼任しています。










岡染め用のスケッチ
岡染め技法で作り出す大倉陶園ならではの美しい紺青。原画の段階では墨一色で描きます。

※写真は「桜灯」とは別のスケッチです。




絵紙(デザイン画)です。
桔梗の花の位置や数など数回の修正を経て完成しました。

この絵紙をもとにペインターが器に描いていきます。
カップの絵柄はペインターが描きやすいよう展開図となっています。




素材

製作工程

素材




アウトラインを写し取ったあと、マスキングを施します。



濃淡をつけながら筆で絵具をのせた後、スポンジでたたきグラデーションを整えます。

岡染めの絵具には「酸化コバルト」と呼ばれる顔料絵具を使用します。粉状の顔料を油で溶きペースト状にします。




霞みがかった夜空のグラデーションを作ったら、半月のマスキングを剥がします。



上からさらに叩き、雲に浮かぶ月を表現します。




花の部分も同様にマスキングを剥がし、筆で描き込みます。

岡染めは高温で焼成することでぼけ足が生まれる技法です。焼成後の顔料の滲みを計算し、この時点ではくっきりと精緻に描きます。



カップにも同様に絵付けをし、月明かりに佇む桔梗をしっとりと描きます。



コバルトは焼成前は黒色ですが、1460℃の高温で焼成することで青く美しく発色します。精緻に描き上げた桔梗は焼成時に溶けた釉面に顔料が染み込み、柔らかな表情に変わります。

ソーサー焼成前

カップ焼成前







縁まわりなどに金彩を施し焼成し、「白桔梗」の完成となります。






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