大倉陶園プレミアムサロン工程

花暦12ヶ月 8月「秋の七草」製作工程



内藤忠治コレクション

花暦12ヶ月 8月「秋の七草」




素材

デザイン制作工程

素材

「花暦12ヶ月」シリーズは、
大倉陶園デザイナー内藤忠治が一貫してデザインを手掛けます。
8月「秋の七草」のデザインが生まれるまでの
過程の一部をご紹介致します。





内藤 忠治(ないとう ちゅうじ)

1975年に大倉陶園デザイナーとして入社し、デザイン室長などを経て、現在デザインアドバイザー、大倉陶園アートチャイナペインティングスクール講師を兼任しています。










「秋の七草」に使用したスケッチ。

「大倉陶園の軽井沢店でお店番をしている時、路地の裏にある小さな花屋さんで見つけた秋の野草を大倉陶園の花瓶に贅沢に生けて店頭に飾ることが楽しみでした。花は8月も半ば過ぎる頃に出てくるのですが、今日は出ているかなとお店を何度も覗いたものです。(内藤)」



春の七草が、七草粥にして無病息災を祈るものに対して、秋の七草はその美しさを楽しむものと言えます。

「野草のしっかりとした姿に、都会の花屋さんで見るどの花々よりも凛とした美しさが感じられ、自然にある花々の力強さに驚かされました。(内藤)」



貼り見本

実際に見える配置を考慮し、デザインを決定します。

花暦12ヶ月シリーズ8月「秋の七草」は、2月「春の七草」と対になるデザインです。2つを並べたときのバランスも考えて配置します。

「春の七草」商品ページはこちら



絵紙の完成です。
この絵紙をもとにペインターが器に描いていきます。




素材

製作工程

素材



まず、カップに漆蒔きを施します。
漆蒔き(うるしまき)とは、漆(現在は合成漆)を接着剤として絵具を均一に定着させる方法です。気候などにも左右されやすい、熟練の経験が必要な技法です。

蒔きの工程①
漆の上に絵具の粉を蒔きます。

※写真は、グリーンを使用した別の商品の工程ですが、8月「秋の七草」も同様の工程になります。




蒔きの工程②
筆や綿で軽く擦りながら丹念に染み込ませ、均一にならします。







蒔きの工程③
写真右:絵具を蒔く前の、漆を塗った状態
写真左:絵具を蒔き終わった状態。
この後マスキングを剥がし、絵具の際を綺麗に仕上げ、一度焼成を行います。



カップ手描き工程①
手描きの工程に入ります。内藤デザイナーの絵紙をもとにペインターが器に描いていきます。

毛束がほとんど無いような極細の筆で細部にわたって色をのせていきます。




カップ手描き工程②
1回目の焼成の後、再度絵付けを行います。デザイン画に近付くようにさらに描き込んでいきます。



ソーサー手描き工程①
カップと同じく、ソーサーもアウトラインを写した後、絵具を筆でのせていきます。




ソーサー手描き工程②
1回目の焼成の後、さらに描き込んでいきます。

今回のような器の全周に絵が入るデザインは、描き終えた部分に触らないように別の箇所を描かなくてはならないため、難しい構図です。


カップ手描き1回目

カップ手描き2回目


ソーサー手描き1回目

ソーサー手描き2回目








カップとソーサーに金彩を施し焼成し、「秋の七草」の完成です。






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